個人事業主から法人成りするベストなタイミング

当社は、私の個人事業主からの法人成りです。
2012年から個人事業主として創業し、2013年末に法人設立しました。

当社はweb制作会社であり、
個人事業主として自営されているデザイナーさんやプログラマさんも多い業態です。

どのような状況やどのような人が法人化するのでしょうか。


個人より法人の方が絶対有利!ではない

個人事業当時、私も法人化をするかどうかを悩んでいました。

会社にすると、個人にはなかった多くの制限が生まれます。
税金などの会社であるための支出が増え、
報酬金額の変更など好き勝手にお金の移動ができなくなります。

そんな会社にするメリットはどんなものがあるのでしょうか。

法人である方が信用度が高い?
昔は1000万円の資本金が条件だった株式会社も、今では1円起業できる時代です。
資本力という観点の信用度合いでは、個人との明らかな差はもうありませんね。

無限責任である個人より、有限責任の会社化した方がリスクが低くなる?
実際は、取引や契約によって、個人でも有限責任にすることは難しくなく、
結局は個人も無限責任になることはありません。

メリット・デメリットはそれぞれであり、
必ずしも法人の方が個人事業より絶対的に有利であることはないのです。



法人であることの一番の利点は、”自分以外の人とシェアできること”

個人事業主は、あくまで”個人”の範囲に限定されることが多いです。

例えば、商店のオーナーが、自分の息子に跡継ぎさせようとすると・・

個人の場合、店舗の借り主名義や取引契約者名などすべてを息子に名義変更をする必要があります。

これが会社である場合、社内での人事異動のみで完結し、対外的な変更手続きは不要です。

自分の息子や親類に限ったことだけではありません。
他人に会社や事業を譲渡・売買さえできます。



総論

結婚をしたり子供が生まれたりのライフイベントのときや、
同じ夢を描く仲間や、信頼ができるビジネスパートナーができたときなど

法人成りや法人を設立するタイミングは、
自分以外の誰かとビジネスや資産をシェアする可能性が生じたとき、
がベストなのではないでしょうか。